こんにちは。八櫻🐰です。
本日は先日の続き、小綱実波先生、背中を預けるには3巻、続く番外編と外伝の感想です。
1・2巻の感想は下記にございます。
まずは本編最後に当たる3巻から。
グラヴィス(38)…ファノーレン王国の王弟殿下。現王国軍騎士団長。
レオリーノ(19)…貴族の息子。かつて、グラヴィスを慕い想いを果たせず戦死したイオニアの記憶を持つ。
レオリーノの話が本当ならば、裏切り者はまた同じ過ちを繰り返そうとしている。相手に気取られぬよう慎重に周りを固め逃げ場がないよう準備を進める。
しかし敵はグラヴィスと同様の瞬間移動の異能を持つ協力者がいる模様。絶対にレオリーノを攫われてはいけない、それがグラヴィスの弱みだから。
…万全を期していたはずなのに、少しの隙をついてレオリーノは攫われてしまう。行った先はツヴァイリンク。かつての戦場。イオニアが命を落とした場所だった。
その後レオリーノは酷い怪我を負って数十日目を覚さなかったり、戦争が激しさを増してファノーレン王国の男たちは戦い続けたりと、苦しい描写が続きます。何度痛さに顔が歪んだことでしょう。
そして最後には衝撃の事実が明かされます。思っても見なかった結末に呆然としました。人物同士が複雑に絡み合っていて、簡単な相関図を書いたほど(*´꒳`*)
その相関図をゆっくり紐解いてくれるのが『番外編』です。
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背中を預けるには 番外編集 運命の男達【電子特別版】 (ルビーコレクション)
・ブルングウルト協奏曲
・運命の男達
・ベルグント夜想曲
・宰相と侍従
それぞれの人となりや、本編で描かれなかった話(レオリーノの結婚が決まった時の父親、兄弟のお話最高!)など。えっっっこの人とこの人も❤️なの??とか♡
中には辛い話もあって、避けずにお話にしてくださるのは有り難いです。“幸せにならない人や悪い人はいない“とかありがちですけど、そうではない人生もあるんだって教えてくれます。
幸せになるかどうかは己の手に委ねられているとも言えます。様々な環境や状況下でどう考え振る舞うかを考えることは難しい。自分のできることができればいいなとしみじみ。
すっかり持論の展開になってしまいましたが…
中でも宰相と侍従がサイコーでした!なんかもう、こちらまで犯されている感覚(≧∀≦)
心が解けて素直になっていく過程、いいですね♡
そしてそれ以外でも気になるカプ?3人??
ルーカス、ディルク、ヨセフの三角関係へと続きます。
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背中を預けるには 外伝 この恋の涯てには【電子特別版】 (ルビーコレクション)
ディルク→♡ヨセフ→♡ルーカス→、、、未だ19年前に亡くした恋人のイオニアを想う。
そのイオニアの弟であるディルクは、兄の死の真相を突き止めるため、兄の生きたかった世の中を目指すため、王国軍に入隊する。平民の人間が王宮勤めをすることは異例中の異例。
兄のイオニアは平民だから恋慕うグラヴィスと離れなくてはいけなかった。そんな世の中を変えたい。
ヨセフは平民出身でレオリーノの護衛役。その剣の腕前は誰もが認めるもの。瞬時に相手の急所を突き一瞬であの世へ送る。逆に手加減ができないという悩みも。しかし平民であるが故の激しい罵りも受ける。
言葉も拙く、田舎者らしくすれていない。皆に可愛がられる。
ルーカスは貴族。剣の達人。恋人であったイオニアのことを欲しくて強引に自分のものにした、と自戒している。死なせてしまった後悔もあり、自分は他人に愛される資格はない、生涯イオニアただ一人だけ。
この3人が押したり引いたりしながら思いを伝えあいます。最後の最後までどうなるんだろう??とハラハラしました。
こういう時、推しているカプが成立するかどうかって結構重要ですよね!そこの筆力が素晴らしいのだと思いますが、とにかく最後はホッとしましたぁぁぁ。
とはいえ、ん?まだ始まったばっかりですよねー。これからどうなるの?気になる。いつか続きが読みたいです。
最後に、J庭で購入した素敵な表紙の小話集が控えています。宰相&侍従やイチオシのヨセフ君、出てくるといいな〜〜〜✨