45歳からの腐”活動

主にBL本の読書感想を書いています。たまにソロ活も。

欠けた記憶と宿命の輪(夜光花)

こんにちは。八櫻🐰です。本日の感想は

 

不浄の回廊 ライトノベル 1-3巻セット

欠けた記憶と宿命の輪 不浄の回廊3 (キャラ文庫)

 

こちら、不浄の回廊シリーズの3巻です。番外編

君と過ごす春夏秋冬 不浄の回廊番外編集 (キャラ文庫)

がこの前にありますので、4冊目となります。(最終巻のみの感想になり、すみません汗)

 

霊が見え憑依体質、ぽよっとしてちょっとダサ目の天野歩と、カッコよくてなんでもできてモテモテの西条希一のカップル。

番外編で歩くんが京都へ旅立つ前までが描かれていましたので、その修行から帰ってきたよ、から始まります。

西条くんは1年しか待たない(待てない汗)と言っていましたが、歩くんは色々と時間がかかり修行に2年を要しました。修行中はスマホも預け、全て断ち切って集中して行うため連絡も取れなかったのです。

 

2年も連絡が取れないなんて、遠距離だけでも辛いのに声も聞くことができず、メールすらできない…心配だし不安で押しつぶされそうになります。

でも修行ですから厳しいのは仕方ないのですよね。若いうちにしかできないだろうと思います。

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修行は無事終わり、歩くんが西条くんに会いに行こうとすると、、、連絡が取れない。なんとか会うことができたが…西条くんの横にはお腹の大きな女性がいる!?

その上歩が話しかけても「おまえ誰??」と西条くんに言われ、ショック。歩と過ごした時の記憶をなくしていた。あんなに愛していたのに。

その後、女性とお腹の子供、西条くんの母親のこと、ご先祖様のことなど2人で問題に向き合う。

最後はひと回りもふた回りも大きくなって2人の居場所に戻ってくることができた。

 

記憶喪失?ふむ、と思いましたが、思い出してくれた時の安堵感が大きかったです。やっぱり2人はラブラブじゃなきゃ^ ^

このシリーズを読んで、生きている人間が一番怖いとか、ご先祖様は大切にしようとかを心に刻みました。

そして何より最後に西条くんが『もう大切なものはわかっている』と言い切ったことに感動しました。大切なものって、いつもあって当たり前だったりするから気づかないんですよね。なくなって初めてわかる。

世の中にはたくさんの便利なものが溢れていますから、なおのこと見えにくくなっていると思います。自分の置かれている状況に感謝して、改めて心を見つめ直してみようと思いました。

そのあとはベクトルを外に向けられるようになりたい。歩くんが、人の役に立ちたいって願っているように。