こんにちは。八櫻🐰です。本日は図書館で見つけた本です。
君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ
本日は、数少ない貸し出しの中から見つけ出した本です。
一穂ミチ先生のデビュー作です。わたくし「イエスかノーか半分か」を読んでファンになりました。(感想文は書いていません汗)
一穂先生の本でBL小説にハマったと言っても過言ではありません。人物が魅力的でえちシーンも素敵✨色々読みたいと思っていたところに図書館で発見👀
結城志緒、高校一年生。
桂英二、現国の教師。志緒の担任。
志緒は中学、高校と受験に失敗。編入も視野に入れて毎朝図書館で勉強をする。朝から学校の図書館を使う学生も少ないことから集中できると使っていたところ、ある時ひっそりと担任が座っていた。
最初は疎ましく思う志緒だったが、毎日腹を割って話す間柄になり徐々に惹かれていく。
うん、あるあるですね〜。最初は嫌い、な人に惹かれていく。その上、同性愛に目覚めた自分に驚く、という。
しかも担任。素敵な先生って確かにいますけれど、大人でかけ離れすぎていて。恋愛対象にはならない学生時代を送った自分にとっては新鮮でした。
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図書館で話しているうちに、お互いの秘密を打ち明けることに。
桂は高校生の時、学校の先生を好きになって引き返せないところまで行ったことを告白する。若気のいたり、と言っても取り返しのつかないことをした自分が許せない。その後は誰かと付き合ったり結婚することは考えられなくなってしまった。
でもそれでも…好きなままでいさせてもらってもいいですか?と志緒は言う。
図書館での会話で出てくるのが冒頭の白秋の短歌。教養のないわたくし、初めて知りました。そして、どんな思いで書かれた歌だったのかも。
その後の2人を暗示するようでしたが、、、?
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=手のひらに君の気配が=
高校生活もあと少し。思いが通じた2人は周りにわからないよう秘密のまま付き合いを続けていた。
受験もうまくいき、早い段階で合格を手にする志緒。その後は合コンに誘われたり先輩からひどい仕打ちをされたり、と大人の階段をのぼり始める。
そしてそして。高校卒業まではベッドを共にしない、と頑張ってきた甲斐あり?2人は強く結ばれた。
勉強を頑張る姿、若い時にしかできないですよね、自分も色々頑張っておくべきだったなとか、学生にはもう戻れないなとか考えました。若いっていいですね。
それぞれの立場や考えに重点が置かれ、教師と生徒の物理的・心理的距離についてはあまり触れられていないかな、という印象です。
そういう意味では少し物足りなさも感じましたし、これから!という終わりかただったので続きが気になりました。
続編もあるようですので、いつか読んでみようかなぁ。