こんにちは。八櫻🐰です。本日は黄金の王〜の続き
緑土なす(2)きみ抱きて大地に還る<電子限定かきおろし付>【イラスト入り】
電子書籍では分冊版3となります。
ちなみにわたくし単行本を所持しておりますので、前半部分の感想、となります。
いやはや!本当に!ページをめくる手が止まりません!!早速後半に突入してしまい^^; 感想を書くのを忘れてしまいそうなくらい、ハマっております。
ラセイヌ王国の王(今世王)レシェイヌが王族のみ罹る病「王室病」に倒れる。異母兄の足弱は罹患する可能性がゼロではない、と無理やり引き離され宮殿の外へ。
初めのうちはお互いに手紙のやり取りをして様子を伝えていたが、数ヶ月経つと今世王は筆も持てなくなり、憔悴し、死を待つだけとなっていた。
足弱だけに効くと言われている痛み止めの”オマエ草”を煎じた薬を、足弱は願いを込めて届けることにした。
とにかくこの煎じ薬は不味い。腹の立つほど不味い。口直しに甘いものを含まなければ苦味で口中がおかしくなる、かなり癖のある薬草。
しかしこれを飲み続けた今世王は徐々に体調を回復させていく。
そんな折、王亡き後に王国を牛耳ろうと画策しているアルゲという男が足弱を拉致する。
今世王が弱っていく過程は、読んでいて辛かったです。紅斑がどんどん広がるし、あんなに活力に溢れて若々しかったのに、寝たきりで死を待つだけになるなんて。
なぜオマエ草が効いたのか?それは薬だけではなく、足弱の異能が込められていたから。なるほど、それなら納得がいきます。愛の力!ですね。
そして拉致へと話が進むのですが、ここでちょっとついて行けずに一瞬んん???となりました。なぜ急に追われることになったの?と。
この辺りは後半、あるいは次巻以降で触れられるのでしょうか?
余談ですが、2巻で一旦完結のようです。ななんと…その事実を知って若干ショックでした。何も知らずに5冊セットを購入し、たくさん話が読めてウレシ〜と思っていたら、2巻で完結と( ̄◇ ̄;)
ちらっと確認したらその後の話もあるようですが、番外編など合わせて5冊のようです。
また読み進めてそれぞれ感想を書きますね。
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足弱を拉致したアルゲとは、大臣で宰相を務めるアヨルの息子で粗暴な性格。今世王亡き後、足弱を配偶者として据え、自分が王になり国を乗っ取ろうと考える。
「殿下」と言い敬意を表している態度を見せるが、外も見えない牢獄のような場所に軟禁し、曲がった右足を蹴って襲ったり、自分の欲のためにはなんでも利用する横暴さ。
ついには足弱を襲い無理やり押し倒したが、寸でのところで助けられる。
しかし足弱にとってはこのことが大きな苦痛となり、わざとアレルギーの出る食材を口にし、意識を失う。
この辺り、もう本当に悲しくて辛くて。我慢の限界にきて自暴自棄になり、絶対に近づけてはいけない、と今世王に言われていた海老を食べてしまうのです。
足弱は口数も少なく、1人で考えたり気持ちを吐露せず耐え、穏やかな人。思いつめている感情や、今世王ただ1人を愛している気持ちがよく伝わってきます。
助けてくれたのはアルゲの家臣ですが、この辺りも深い話があり、さすがの一言です。
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足弱は身体中が腫れ、器官も狭くなり虫の息となる。そこに拉致されてからずっとお世話をしてきたコクという頬に大きな痣をもつ男が、薬やオマエ草を一滴一滴垂らして口に入れ、と献身的に看病してくれた。
その甲斐あって徐々に回復し、なんとか動けるまでになった。そこへ一刻も早く王の座に就きたいアルゲが再び襲ってくる。逃げられない、と思った矢先。。。
足弱を守ってくれる2人が現れ、血祭りの中なんとか逃げ果せた!
ついには今世王率いる近衛軍も到着し、無事救出された。
この後、足弱はすぐそこにいる今世王に会いたい、と大声をあげるのですが、まだ紅斑の残る体では会えない、と拒否されてしまいます。
この場面も足弱がかわいそうなのです。今までずっと弟の死を覚悟し、どうにか力になれないかと遠くから思い、そんな中拉致までされて、どんなに会いたかったことでしょう。
しかし時間が経つにつれ、徐々に思いを別の方向に向けていきます。
自分は皆に守られていて、海老を食したことで命を粗末にしたことは一番やってはいけなかったと皆に謝るのです。そのことを黙考している間の空気感も素晴らしかったです。
あ〜〜〜ぁ私も足弱のようにじっと考えて行動できるようになりたい。心からそう思います。
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その後宮殿に戻り、数日すると今世王も紅斑がすっかり消えて、待ちに待った再会のとき。
2人が一緒にいれば、もう我慢はできません。十分すぎるほど肌を重ねあったのでした。
長文となってしまいました。まだ書き足りないくらいですが、要約をもう少しうまくできるといいなと感じています。
とにかく、200ページがあっという間でした♪
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