45歳からの腐”活動

主にBL本の読書感想を書いています。たまにソロ活も。

傭兵の男が女神と呼ばれる世界1・2(野原耳子)

こんにちは。八櫻🐰です。本日の読書本はこちら。

傭兵の男が女神と呼ばれる世界 (アンダルシュノベルズ)

傭兵の男が女神と呼ばれる世界【1周年記念版SS付き】 (アンダルシュノベルズ)

 

それでも、自分を殺したいくらい許せなくても、目を覆うほど醜くても、まだ死ねないのなら、生きていくのなら、自分の醜さをどこかで受け入れなくちゃならない。(尾上)

 

今回も異世界ものです。ファンタジーBL小説にどっぷりハマっております。

こちら、3巻完結です。今回は2巻までの感想になります。

 

尾上雄一郎(37)、元自衛官。妻と子を亡くした過去から逃れるように傭兵となる。

世界のあちこちで傭兵として雇われ、「金のために働いている」と言ってきた。ある戦争中仲間の1人が雄一郎をかばうように命を落としたその瞬間に、異世界に飛ばされる。

暗い洞窟の中。2人の年若く美しい男性が見える。1人は『正しき王』ノア。もう1人はノアの異父兄にあたる「仕え捧げる者」テメレア。

ジュエルドという国では崩壊の危機が訪れたとき、宝珠によって選ばれた正しき王の元に女神が現れる、とされている。

なんと、37歳のおっさん雄一郎が女神!という事実を告げられる。

 

女神はそれまでも召喚されたことがあり、男性は初めてとのことで受け入れる方も戸惑っている?と思いきや、雄一郎を見た瞬間に”美しい”という言葉が溢れるほど、皆に慕われていきます。

必ず、雄一郎が選ばれた理由があるはずです。女神様と呼ばれ、王の子を産むという使命まであるので、選ばれたからと言ってすぐに受け入れられるものではないのですが、そのあたりがどのような話なのか気になるところです。

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3ヶ月前に王が亡くなり、宝珠”イズラエル”(竜)が神からのお告げを伝え、ノアを王と定めた。これをきっかけに王家2人の兄たちが反乱軍として立ち上がり、ノアは追い詰められていた。

雄一郎は傭兵としての経験を活かせる場所でもある。作戦はもちろん攻撃の最前線に加わる。

何度も危険な目にあい死にかけたところを助けられ、なんとか生きている。

しかし…未だに妻と子を失くした悲しみから立ちなおれず、誰を恨んでも憎んでも心は閉ざされたままである。

全て壊れればいい、ずっとそう思ってきた。

そんな中、雄一郎とノアとテメレア3人の交わりが始まる。。。

 

えっぇっぇちょっと待ってください!3人でお布団を共にするんですか!?なななな。

予想外の展開に戸惑いつつ、濃厚なえちシーンは随時挟まれます。男性3人なんてーーーお初ですヨォ。

雄一郎さんのキャラからはどうしても嬌声というイメージが湧かないのですが、受けってみんな女性っぽくなるのかなぁ?ふむふむ

雄一郎は壮絶な人生を歩んでいて、人殺しもたくさんやっている自分が女神なんて呼ばれるのはおかしいと思っています。でも2人の美男に大切にされ側にいたいと言われ、置いていかないでと言われているうちに心が微妙に変化していきます。

その変化に恐怖を感じている様子や、妻子を忘れないために自分を許さないようにしている様など、心がぎゅっと締め付けられます。

冒頭の台詞は部下へ向けた言葉ですが、自身に言っているようでした。

 

数々の戦闘シーンに大量の戦死の様子、痛い描写も多々あります。生半可な覚悟では到底できない仕事です。

今、小説の中で終わらせられない状況が起こっています。どこか他人事で平和にのほほんと過ごしている自分がいるのですが、この本から現実を知れたことに感謝します。

 

さて、3巻はいよいよクライマックス☆

雄一郎はノアの子供を産むのでしょうか。どんな風に幸せになっていくのだろう?

そんなことを想像して浮かれています。たのしみ(๑・̑◡・̑๑)