こんにちは。八櫻🐰です。
近頃漫画ばかり手にしており、更新が滞っていました。本日はこちら。
毒を喰らわば皿まで ~その林檎は齧るな~ (アンダルシュノベルズ)
『毒を喰らわば皿まで』シリーズ第二弾です。1冊目で完結しているので( ; ; )続きという訳ではなく途中のお話です。第三弾もそんな感じなのかな?
相変わらずの描写力、しっかりしたストーリー、無駄のない登場人物の動き。どれをとっても本当に素晴らしい作品です。
ユジンナ大陸にあるパルセミス王国の元宰相アンドリム。見た目は若々しく20代といえる。
前世の”俺”が乙女ゲームの世界と同じだと気付いた瞬間から、悪役に転生した自分の未来と話の結末を変えるべく策を練る。
一段落ついた後、家系にかけたれた呪いを解くために旅に出る決心をした。前世の俺が生まれ育った日本と似た国”ヒノエ”が鍵になると推測するアンドリム。
大陸の西にあるパルセミス王国と東の端にあるヒノエ。どのように進むか思案しているところにヒノエより使者がやって来る。なんと国主モトナリの息子たちであった。
アンドリムはさすがの推理力と話術で相手を翻弄していきます。う〜ん色っぽいんです、眼鏡をクイッと上げる仕草やスルッとした指が🌟
第4王子でありながら継承権上位でいまだ10歳のシラユキは”姫”として振る舞いますが、その中に抱えるものまでも見抜き、彼らを助ける道を選びます。
もちろん、ヒノエで呪いを解く鍵を見つけるのも目的の一つですが、ヤマタノオロチ討伐となんとも壮大なミッションを伴うことになりました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
パルセミスとヒノエの中間にあるリサルサロスという国。いい仲ではなかったが、国王をもまた手中に収め、旅を進める一行。ヒノエにつくまでも数々の困難を乗り越えていく。
リサルサロスの王もまた側近の近衛兵タイガと恋人です。両片思いを取り持ったのもアンドリム。
アンドリムのすごいところは、相手が欲するものを見抜き、それを目の前にはいどうぞとするのではなく自ら選ぶように仕向けることです。本人は欲しているので必ず得ようとしますし、出した結果に満たされます。
実はその裏に、こちらの都合が良くなるような画策があるのですが、相手は騙されたとは思いません。
導く人とはこのような人なのでしょう。こうやって自分をプロデュースできればいいですね!
さて、その後ヒノエに着いてシラユキは父モトナリと対峙します。
治癒魔法まで手に入れたシラユキ。民衆の前でも認められた存在となり、10歳にして国主となりました。
そして…最後の最後に驚きの話が。。。私のおつむではそこまで予想できませんでした。
締めくくりの一文にはゾッときました。シリーズ3冊目もまた楽しみです。