45歳からの腐”活動

主にBL本の読書感想を書いています。たまにソロ活も。

木原音瀬先生 ②

こんにちは。八櫻🐰です。本日は木原音瀬先生の2回目。

またまた図書館本のまとめです。(これでほぼ読み終わりました)

 

fu2katsudover45.hatenablog.jp

 

 

美しいこと (講談社文庫)

寛末(33)×松岡(28)

同じ会社で勤務している同士。面識がないまま、松岡の趣味“女装”中に2人は出会う。

女装姿の松岡に恋をする寛末。メールでのやり取り、会っても筆談。葉子さん(偽名)が好き、と何度も告白をする。

松岡も騙しているとはいえ、心優しい寛末に惹かれていく。

いつか本当のことを話さないといけない。。。

 

自分の身元を暴露してからの2人の思いは、心臓をギュッと掴まれるような気持ちになりました。

ここで終わっちゃうの??というくらい先の気になる終わり方。とKindleで続編を見つけたので、舞い上がって即購入!!こちらはまだ読めていないので今後の楽しみです!

美しいこと 2: 愛しいこと (Ripika novel)

美しいこと 3: 愛すること (Ripika novel)

 

秘密 【講談社版】 (講談社文庫)

充(24)×啓太(21、大学生)

小説家を目指しながら思うように創作が進まない啓太。劇団員の先輩で恋人の柳沢(♂)はそんな啓太を面白く思わないのか、日々なじるように。体の関係もただ性欲を吐き出すためだけで愛情は全く感じない。

我慢の限界を超えた啓太は、柳沢を殺しその死体を冷凍保存するために業務用冷蔵庫を購入。

「あの死体の入った冷蔵庫の、無機質な音の響くアパートに帰りたくない…」と訪れたゲイバーで充と出会う。

充はとても優しく包み込むように接してくれ、帰りたくない啓太を何日でも体の関係も持たずに泊めてくれる。充は読み書きに障害のあるディスレクシアだった。

 

充の愛情がとても暖かくて、優しい気持ちになります。読み書き困難なディスレクシアは初めて耳にする障害で、世の中には知らないことが山ほどあるなと感じました。

これが原因で優秀な父親からは疎まれてしまうのですが、母親や兄弟の家族愛も描かれていて良かったです涙

2人が寄り添い、幸せになって良かった!

 

嫌な奴 (講談社文庫)

三浦×杉本

同級生。幼馴染。

杉本は、気に入らないと人に手をあげる自分勝手な三浦が大嫌い。癇癪を起こすと手に負えないから表面的に付き合う。

俺も三浦のこと親友だと思ってるよ。そんなこと一欠片も思っていない、早く三浦から解放されたい。離れたい。

 

杉本は一見優しい人だけど、ここまで拒絶しながら離れないのは、いい人でいたいから。って、もうこれは誰が?どっちが?嫌な奴なんだろう?と考えさせられました。

そして、みんな誰しも“嫌”な部分は持っているものだと思いました。

杉本視点で描かれているため、読了は無理か?というほど杉本の気持ちが辛くて。でも途中から嫌な奴の正体が分からなくなって、ねじくれたような気持ちで最後まで読みました。

 

上記、一般文芸として出版されています。が、BL的要素を含むものとしてまとめました。

下記は含まないものとなります。

 

罪の名前 (講談社文庫)

4編のオムニバス。

初めてかも、女性だけのお話。それも含めて、なんともむずむずする話ばかりでした。

読書中に顔をしかめたり、思わず「えっっ」と声が出たり。様々な“罪”の形を見せてくれました。

 

ラブセメタリー (集英社文庫)

視点が変わりながら、一冊を通して“小児生愛者(ペドファイル)“について。

世の中知らないことが多くあると再確認しながらの読書でしたが、これもまた複雑な気持ちの読後感。

良い悪いの話ではない、個性とも捉えることができるけれど、犯罪として扱われる…『普通』ってなんだろう?と考えさせられました。

 

捜し物屋まやま (集英社文庫)

登場人物ほぼ男性!弁護士、宿なし、警官、作家にイタコ。回を重ねるごとにどんどん仲間が増えていくのですが、それぞれ個性があって面白い。

仲が良く、みんなでたむろしている場面は読んでいて癒されます。私も仲間に入りたい!!

3巻ももうじき読めそうです😊

表紙から2人の関係性が垣間見える!3巻はにほわせラブ❤️有ですか⁉︎

 

捜し物屋まやま (集英社文庫)

捜し物屋まやま2 (集英社文庫)

捜し物屋まやま3 (集英社文庫)

 

 

コゴロシムラ (講談社文庫)

ミステリーだけどどこか温かい気持ちになる作品。(におわせ有り)

社会問題も扱っていて、フィクションだと決めつけられないと感じました。人間はやることも言うことも自分本位な生き物です。

 

この本の表紙、中村明日美子先生のイラストも素敵すぎ✨目を奪われました。

コゴロシムラ (講談社文庫)

 

 

木原先生の著書は、知らない世界を切り拓く影響力のある作品ばかりです。これからも読み続けます!

今後は購入となりますが、できれば紙本で揃えたいな、と思っています。木原先生に限らず小説は本で読みたい(о´∀`о)

電子書籍はマーカーできたり辞書機能があったり、文字の大きさを自在に変えられたり。何よりかさばらなくていいのですが、紙の手触りが好きなのと、目の保養のために〜。

 

木原先生の作品はまだまだたくさんあるので、一生の楽しみにします♡